ISO14001では、環境報告書をはじめとした情報公開性については要求されていません。しかし、環境報告書は、ステークホルダーへの説明責任のためにも、社員のコンプライアンス教育のためにも、また新規クライアントの獲得のためにも有効なツールであるといえます。ただし、その有効性を担保するためには次の点に留意することが重要です。
事実を歪曲した内容や不名誉な内容の作為的な排除は、かえって読者の不信を買うことになるので注意しなければなりません。また、客観性を保つために第三者認証のような制度もありますが、かなりのコストがかかります。
それよりは、環境方針について専門的な見地から議論ができる研究者や実務家などと協力(対談やインタビューなど)して制作するほうが、コストパフォーマンスの点からもよいと思います。これは第3でも触れている個性ある環境報告づくりのアイデアとしてもお勧めします。
環境報告書は、過去の実績報告であるとともに、将来に向かって環境負荷を軽減させていくことを、経営者がコミットする舞台でもあります。いわば、過去・現在・未来という時間軸を背景とした全体構成のなかに、必要な事項を効果的に編集していくことにより、経営者の思いが読者に伝わるのです。
環境報告書の制作については、『環境報告書ガイドライン2003年度版』や『サステナビリティ・リポーティング・ガイドライン2002(グローバル・リポーティング・イニシアティブ(GRI)』などを参考とすることが多く、ともすると記載事項が似通った報告書になりがちです。目次やコンテンツの作成などにおいては、そこに読者を引き付けるための工夫があってこそ、魅力ある報告書となります。私がお手伝いさせていただいたものでは、QRコードの活用した例などがあります(紙の使用量の削減にもなっています)。
最後に、環境報告書の内容は、ISO14001のマネジメントサイクルのなかから自然と抽出できるものだということを付言しておきます。
データをバラバラに使ったのでは、経費がかさむばかりです。ホームページの活用ともあわせて、データの管理方法や各媒体への適用方法を最初から考慮しておくべきであると思います。
ISO14001では、ホームページでの公表をはじめとした情報公開性については要求されていません。しかし、ホームページはマーケティングなどの営業ツールとしても活用することが可能であり、その制作・運営の仕方次第では売上や収益に大きく影響します。それでは、有効なホームページの条件とは何でしょうか?
いかに綺麗なホームページを制作しても、誰も見てくれないのでは意味がありません。検索する際、概ね85%の人がGoogleなどの検索エンジンを利用し、そのうちのほとんどの人が検索結果の2ページ目までしか見ないといわれています。検索結果の上位になるように誘導するSEO(Search Engine Optimization)のような手法も開発されており、どのように取り入れていくかが成功の鍵となります。
自社のホームページにクライアントを誘導した後、クライアントの心を引き付ける何かがなければ、せっかくの見込み客を簡単に失うことになりかねません。そのため、継続して閲覧したくなるようなコンテンツや有益情報の早期提供など、クオリティとスピードがキーワードとなります。
メニューの構成やページの大きさやファイルの重さについても充分に検討し、設計する必要があります。
ホームページの設計にも流行があります。流行に大きく左右される必要はありませんが、新たな技術などが登場した場合には、クライアントの利便性の面からもリニューアルを検討するべきでしょう。
このデータをバラバラに使ったのでは、経費がかさむばかりです。ホームページの活用ともあわせて、データの管理方法や各媒体への適用方法を最初から考慮しておくべきであると思います。
