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『産業廃棄物法改革の到達点』 北村 喜宣 著

産業廃棄物法制の抜本的変革への方策を探る関係者必携の1冊!

■著者
北村喜宣(上智大学法学部・法科大学院教授)
■発行者 グリニッシュ・ビレッジ有限会社
■発行日 2007年3月20日発行
■体裁 A5判・254頁
■定価 2,000円(税別)
送料:1部あたり160円
■ISBN (13)978-4990344405

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「日本経済の健全な発展や良好な自然環境・生活環境の保全を実現するためには、現行廃棄物処理法では、どうにも荷が重い。産業廃棄物分野の構造改革を包含するような「廃棄物・リサイクル法制の構造改革」が、必要である。国は、内向きの微修正的改正に見切りをつけ、国家的コストをかけて、新たな法システムを導入すべきである。それは、強力な政治的リーダーシップのもとに、内閣全体で取り組むべき重みを持つ政策課題といえよう。 」 (「はしがき」より)

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目次

第1部 廃棄物処理法の法政策

第1章 廃棄物処理法の法制度の特徴

1.一歩離れて廃棄物処理法を考える
2.「後始末法」としての廃棄物処理法
3.「公衆衛生法」としての廃棄物処理法
4.「警察行政法」としての廃棄物処理法
5.「業者規制法」としての廃棄物処理法
6.「基本法」としての廃棄物処理法

第2章 自治体の産業廃棄物法政策

1.廃棄物法制の展開と自治体施策
2.機関委任事務制度のもとでの問題点
3.廃棄物処理法のもとでの自治体事前手続
4.第1次地方分権改革による影響と自治体の役割
5.立地リスク・執行リスク・単体リスク
6.立地審査過程と施設審査過程
7.新たな発想にもとづく法制度設計の必要

第2部 改正ラッシュの廃棄物処理法

第3章 廃棄物処理法2003年改正法の制定

1.終わりなき改正?
2.2003年改正法に至る経緯
3.2003年改正法の成立
4.不法投棄の未然防止等のための措置
5.国の責任の強化
6.悪質許可業者への対応の厳格化
7.適正な手続の確保
8.リサイクル促進のための措置
9.関連するいくつかの論点
10.今後の産業廃棄物法制の展開

第4章 廃棄物処理法2004年改正法の制定

1.山積する課題への部分的対応
2.2004年改正に至る経緯
3.2004年改正法の成立
4.環境大臣の指示
5.廃棄物処理施設をめぐる諸課題への対応
6.不法投棄対策
7.産業廃棄物処理をめぐるいくつかの法政策的論点
8.今後の廃棄物処理法

第5章 廃棄物処理法2005年改正法の制定

1.国の役割のあくなき追求?
2.2005年改正に至る経緯
3.2005年改正法の成立
4.保健所設置市問題と実施体制
5.欠格要件該当性届出義務
6.マニフェスト制度の強化
7.最終処分場維持管理積立金制度の拡大
8.刑罰規定のさらなる強化
9.今後の廃棄物処理法

第3部 適正処理実現のための優良化戦略

第6章 産業廃棄物処理業と排出事業者処理責任

1.「適正処理」のための法戦略
2.産業廃棄物処理業者規制の変遷
3.排出事業者処理責任の変遷
4.産業廃棄物処理業者優良化推進プロジェクト
5.排出事業者処理責任の再認識
6.産業廃棄物法制の発展のために

第7章 優良化基準適合認定制度の背景と発想

1.産業廃棄物処理業許可制度の特徴
2.市場と情報と排出事業者
3.情報提供に対する公共関与
4.排出事業者の今後
5.産業廃棄物処理業界の今後

第8章 産業廃棄物処理業の優良性基準適合認定制度

1.排出事業者を取り巻く法環境の変化
2.優良化推進プロジェクトの経緯

3.『産業廃棄物処理業者の優良性の判断に係る評価制度及び評価基準について(報告)』
4.産業廃棄物処理法施行規則一部改正の概要
5.優良化推進プロジェクトをめぐるいくつかの論点
6.排出事業者の意思決定への影響
7.今後の展開の可能性

第4部 循環型社会と産業廃棄物処理

第9章 循環型社会の法政策と廃棄物処理法

1.循環基本法制定とその後の廃棄物処理法改正
2.循環基本法の示す法政策の方向
3.廃棄物処理法改正の概要
4.循環基本法の方向性と廃棄物処理法
5.廃棄物処理法それ自体の方向性

第10章 リサイクルと不法投棄

1.リサイクル・廃棄物法政策の光と影
2.廃棄物処理法・各種リサイクル法と「廃棄物」の関係
3.リサイクル関係法のもとでの問題事例とその分析
4.リサイクル関係法の適用がない循環資源の不適正処理が発生する場合
5.法政策的論点
6.条例による対応
7.法政策をめぐるいくつかの感想

第5部 廃棄物処理法の実施

第11章 廃棄物の定義

1.解釈問題としての定義問題
2.環境省の解釈基準
3.「おから」決定
4.「木くず」判決
5.判例違反か、新たな判断か?

第12章 「行政処分の実施状況に関する勧告」を読む

1.「行政処分実態調査」の実施と『勧告』
2.『勧告』の現在的意味
3.『勧告』の内容
4.行政処分の動向
5.『勧告』の受け止め方
6.今後の行政処分」

第13章 大規模不法投棄事件と特定産廃特措法

1.青森・岩手県境産業廃棄物不法投棄事件と特定産廃措置法
2.岩手県検証委員会
3.特定産廃特措法のもとでの同意
4.「豊島廃棄物等の処理にかかる実施計画案」に対する同意と今後の課題

講演録

第14章 循環型社会形成の方向性と各分野の役割

1.公演の構成
2.未完の循環改革
3.各分野の役割を語る視点
4.コンプライアンス
5.インセンティブ
6.イノベーション
7.論点のひとつの方向
8.大改革に向けて

事項索引/条例・要綱索引/判例索引/
図表索引

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